「技術者」の海外派遣  おわり -2010/08/23 

製造業を大きな原動力に成長してきた日本においては、「技術者」というのはその中心を担ってきた訳で、その認識を共有している日本人は無意識、無条件に敬意を払い、人もついてくるかもしれません。

ところがタイ人はそんな認識は当然持ち合わせていません。

また、技術者はこう言います。「技術は目で見て盗むもの」と。

その点も日本では「そうだよね~」と共感してもらえるかもしれませんが、タイでは「はぁ、どういうこと??」となります。

日本の学校教育は「答え」を知識として与えてしまう欠点もありますが、学ぶ姿勢の大切さは教え込まれます。学ぶ事は大切と反射的に捉えられる日本人相手であればいいのですが、タイ人は反射的とはいかなかったりします。

その辺に気付き始めた技術者は行動を変え、丁寧に説明する時間を設けたりしはじめました。すると現地スタッフの表情が変わっていくのを見て取れました。それは同時に技術者の表情も変わっていくものでした。

「すごい技術を持っている人」がそのまま人を惹きつけるのではないと思います。「そのすごい技術を人に伝えたい」というその志、想いを持つ人間性に人は惹きつけられるのだと思います。

番組最後に「伝える事ができるのってなんかうれしいものですね」と笑顔を見せた技術者がとても印象的でした。それは現地スタッフの笑顔、真剣な眼差しを見て、「伝える事の大切さ、意義を知った」なんていうレベルじゃなく、

改めて自分の技術の素晴らしさ、意義を自ら再発見し、自分の「存在意義」を感じられた瞬間ではなかったのではと感じた。

それは会社名でも、役職名でも、高い給料でも決して満たされる事のなかった何かを得られる瞬間だと思うんです。


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