いざ、アフリカへ パート3 ~車で一人旅~  -2010/10/23 

着いた家は、車内で慌てて想像したとおり大きな屋敷だった。
お父さんは現職国連大使で家にいる事はほとんど無いそうだが、わざわざ温かいメッセージを手紙に残していてくれた。

娯楽など全くないところだ。
マラウイはアフリカでも最も貧しい国で、産業という産業がほとんどない。
今現在はエイズが大深刻で、数分に一人が命を落としているのが現状だ。

私が行ったのは16年ほど前で、当時も国は貧しかった。
うまく説明できない世界だった。

しかし、人々はみんなフレンドリーというか、みんなが貧しいせいかお互い腹の探り合いもせず、モノを当たり前に分け合い助け合って生きてる。
「人類みな兄弟」という言葉がそのまま当てはまる国だった。
娯楽なんか本当に要らん!そう思えた。

数日過ぎた後、私はちょっと一人で旅行したくなった。
それを彼らに話すと大反対されたが、無理を言って聞いてもらった。
私の為にレンタカーを用意してくれ、万が一の為に革靴の様にどでかい携帯電話を貸してくれた。
私はマラウイ最大の湖を目指し、あわよくば隣国モザンビークまで行っちゃおうかな~なんて勢いで出発した。

手配してもらったレンタカー相当古い。
これでよく金取るな~と思えるほど。
しかもマニュアルだ。
ただ普通のマニュアルとはモノがかなり違う。
ギアーをファースト、セカンド、サード、そしてト~ップと入れた瞬間、ギヤーシフトが「パタン」倒れるのだ。
車が止まったら、ギヤーシフトを起こしてまた最初から。
ここまで「本物のマニュアル」は初めてだ。

一旦郊外へ出れば信号も全く無く快適そのもの。
止まる事が無いので、ギヤーシフトが倒れている事も忘れてしまう。

快適に走る事数時間、行く先に軍隊の車らしきモノが道をふさいでいる。
やむなく車を止める。
「アレっ、ギヤーシフトは??」とちょっと慌てる。
すると軍人らしき人が2人近づいてくる。
手にはまたマシンガン。マラウイに来て2回目だ。
車を降りるように指示され、しょうがなく言われるまま降りると、

軍人 : 「どこへ行く?」
私  : 「この先の湖へ行く」
軍人 : 「じゃあ5ドル払え」
私  : 「へっ?なんで?」
軍人 : 「だってお前俺より金持ってるだろ」
私  : 「は~??」

全く意味がわからない。
しかし、マシンガンもあり相当怖かったので、言われるまま払ってしまった。
帰ってから友達に話したら、「バカ!なんでその時電話よこさね~んだ!!」と怒られた。
そんな余裕あるわけね~だろ!
でもなんでたった5ドルなのかナゾ!

難なく困難を突破し(?)、旅を続けた。
途中の予約したホテルがある町までもう少しというところで、日が暮れはじめ辺りは電気も街灯もなく真っ暗。
すると車の調子がどうも悪い。
既に悪いと言えば十分悪いのだが、更に悪い。
エンジン音が消えて行く。
「あれ~どうしちゃったの~」
「もしも~し」

終に止まった。
「さあ~どうするべ~」と全力で冷静を装う。
う~ん、こういう場面では取り敢えずボンネットを開けて、わかるわからんは別にしてエンジンルームを見まわすのがセオリーだ。
さあ開けようと思うが、レバーはどこ?
って言うか、車内灯壊れてて、真っ暗過ぎてなんも見えん。
まさか使う羽目になるとは思いもしなかった携帯電話で友達に電話をする。

アーロン : お~元気か?
私    : お、俺は元気だけど車が壊れた。
アーロン : 何?マジか?今どこにいる?
私    : わかる訳ね~だろ!
アーロン : 何か周りにあるか?なんか見えるか?
私    : なんも見えん!

アーロンはすぐレンタカー会社というか、レンタル主に電話をしてくれた。
ただ今日は無理だから明日の午前中しか来れないとの事。
って言う事は、私はここで一夜を過ごすって事だった。
アーロンは「心配するな!ホテルはキャンセルしといたからな!」と。
「今そんな事どうだっていいだろ~!」

ただこの暗闇である。星が死ぬほどキレイだった。
この人生最高にキレイな星が思い出になるのか?
こんなところで人生最初の車中で一夜を過ごす事が思い出になるのか?
そんな事考えていたらすぐ眠ってしまった。

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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